デザートローズ・バンジョー

アクセスカウンタ

zoom RSS 【修理の現場から】ネック修理(その2)

<<   作成日時 : 2011/08/23 12:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 15

さて、前回に引き続き、ヒールが割れてしまったネックの修理です。


画像



このバンジョーは、3月の地震の被害者(バンジョー)だそうです。構造的には全く問題なく修理できるケースでしたが、問題は外観の修理でした。前記事でご紹介したネックと異なり、色塗装まで一部剥げてしまっていて、また、かなり広範囲に接着剤がついていました。(あっ、でも、接着剤が内部【=割れた面】にまでは及んでいなかったのでギリギリセーフ、不幸中の幸いでした。不適切な応急処置が、後に仇となることもありますから、皆さん、どうぞ気をつけてくださいね。)


画像



ここまでくると、本当は、いったん塗装を全部落としてしまって、やり直したほうが綺麗に仕上がるし、(時間と手間はかかるものの)技術的にはむしろラクなんだそうです。ですが、所有者の方はそこまで大掛かりな修理をお考えになっていませんでしたし、スコットとしてもそれはお気の毒ということで、「構造的な問題はきちんと解決するけれど、見た目的には『できる限り』の範囲で」ということで提案させていただきました。所有者の方からも、それでいいとGoサインをいただき、作業に入りました。



が、作業に入り始めてしばらくすると、スコットから、「やっぱり、『急がば回れ』で、塗装全部をやり直すことにした」という報告を受けたのです。

まぁ、修理というものは予定外のことになるのは珍しくないので、

 「エエェェ〜〜?!」 

とまでは驚きませんでしたが、

 「エェ〜?!」 

くらい驚いたのは事実で。 



たぶん、所有者の方も、今これを読んで驚かれていると思います(笑)が、追加料金はありませんので、どうぞご安心ください。このバンジョーは、私共からお買い上げいただいたレコーディングキング・バンジョー「スカウト」だったので、今回のネック修理に関しては、「何とか元どおりにしてさしあげたい」というのがスコットの気持ちだったと思います。






画像


画像









どうですか? 綺麗になったでしょ〜? このネックも、前記事のネック同様、ヒールキャップを削ってダボを入れ、新たなキャップをつけていますので、強度に関して何の心配も要りません。

画像



画像


画像




修理の場合、予定していたより時間がかかることがあり、連絡係のRとしましては心苦く思うことばかりなのですが、スコットは皆さんの立場に立って、少しでも良い方法、良い結果を、と思って行動しているようなので、どうか皆さん、ご辛抱くださいませ。





月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
うわー!これは複雑骨折ですねー。しかし、恐ろしく素晴らしいサービスです。

2011/08/23 14:50
毎回ここまでのことができるわけではありませんが、目に見える形であるかどうかは別として、どのバンジョーにも同じ気持ちで接していますよ。

ただ、このバンジョーは特に、うちからお買げくださったレコーディングキングだったから、というのがあったのも事実です。レコーディングキング・バンジョーをお買い上げくださる方の多くが、「たとえ(マーケットで)最安値ではなくても、デザートローズ楽器さんから買えば安心」といってくださるので、そのお気持ちに応えたまでです。
R
2011/08/23 15:08
補足です。割れそのものは、複雑骨折ということではなく、むしろスカーンときれいに割れていました。そして、そういう場合、内部の様子(←内部がどのようにダメージを受けているか)が明らかなので、構造的な修理そのものはかえってやりやすいそうです。
R
2011/08/23 15:14
前回のネックよりひどい姿が見事なまでの修復。さしずめ傷ついた作品をよみがえらせる楽器のお医者さんですね。
こばやし
2011/08/23 19:19
凄い!
素晴らしい スコットさんの対応!!
関東Lee
2011/08/23 19:34
こばやしさん

商売ということを抜きにして、純粋に仕事としてだけ考えると、修復の仕事は非常に面白いのだそうです。

楽器の作り方を教えてくれる教科書はあっても、修理・修復に万能な教科書というものは存在せず、1つ1つ経験を通して学んでいくしかない、というのも面白さの1つのようです。ほんの興味から修復を学ぶ講座に入ったことが、スコットの原点ですしね。
R
2011/08/23 20:48
関東Leeさん

久々にご登場いただき、ありがとうございます。お元気でしたか?

>素晴らしい スコットさんの対応!!

結局、商売人ではなくて、ガンコ職人ってことですね。 
R
2011/08/23 21:03
この記事を読んで、小指の付け根を縫う怪我をした時のことを思い出しました(しかもフェス参加の10日前)。小さな傷でしたが、1センチほどのジグザグに切れた傷を5〜6針細かく縫っていただきました。

今でも縫い痕は残ってますが、ジグザグに切れた傷をうまくつないでいただけたと感謝してます。

怪我もそうですが、修理も教科書通りに壊れてくれない(どうやったらこんな壊れ方というような?)のが深いところですね。

2011/08/23 21:37
松さんの小指のエピソードを読んで、スコットの目の手術(霰粒腫)を思い出しました。私はモニターで手術を見ていたのですが、あんな小さな範囲で20針以上細かく縫ってくれていたので、感謝するやら、恐縮するやら。(笑) でも、そのおかげで綺麗に直りましたよ。

>怪我もそうですが、修理も教科書通りに壊れてくれない(どうやったらこんな壊れ方というような?)のが深いところですね。

そうなんでしょうね。ブログでお話ししきれないほど、毎回毎回、いろいろな症状に遭遇します。
R
2011/08/23 22:06
そう言えば、スコットさんに私のOLDを修理・改良して頂いた時の事を思い出しました。1926年製とかなり古かった為に、リゾネーターの一部がはがれ・はみ出したので、自分でガムテープで何重にも補強していた(約30年前に)のを、はがして再塗装して貰いました。その時、余りにも時間が経っていたのと、ガムテープを何重にも張ってい為に、ガンとして剥がれないのをスコットさんが確認した時に、ニヤリと微笑んでRさんの顔を見たのを忘れません。(Rさんは、当時バンジョーにまだ興味がなかった様でしたので記憶にないかも知れませんが)すごい職人さんだなーと思いました。

2011/08/24 11:15
ご推察のとおり、全く記憶にございませ〜ん。 ニヤリとした理由を後で本人に聞いてみよっと。本人も覚えてないかな〜。

2011/08/24 15:09
外観の美しさだけでなく サウンド全体に影響する補修ですから 治療→リハビリ(弾く)→ ∞ 
柴又
2011/08/24 22:12
そうですね〜、たっぷりリハビリしていただかないとね! 所有者の方にとって大切なバンジョーですから、その点は100%安心してます。
R
2011/08/24 22:46
稲さん

スコットがニヤリとしたのは、そのガンコなテープを、リゾネーターの塗装を痛めずに剥がす(秘密の)方法を知っていただから、だそうですよ〜。

R
2011/08/24 22:51
Rさん
なーるほど!

2011/08/25 00:33

コメントする help

ニックネーム
本 文
【修理の現場から】ネック修理(その2) デザートローズ・バンジョー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる