デザートローズ・バンジョー

アクセスカウンタ

zoom RSS 【ちょいネタ】プライリムの隙間

<<   作成日時 : 2009/06/23 11:07   >>

トラックバック 0 / コメント 24

『【ちょいネタ】(続)このバンジョーは? 』のコメント欄で、プライリム(特に戦前に作られたプライリム)にわりとよく見られる“隙間”についてふれたのですが、「見たことがなくて、どういったものかピンと来ない」という方のために、写真をアップしておきます。



画像



画像




少々前のことで、写真を撮ったスコットも(何のバンジョーだったか)詳細は覚えていないようなのですが、プリウォー・バンジョーのリムであることは確かだそうです。

スコット曰く、「これくらい開いた隙間がわずか1センチあるだけでも、みんなが高いお金を払ってでも欲しがるプリウォー・バンジョーの音を台無しにするには充分」なんだとか。よく「ビンテージを買うときには、充分に注意してください」と言うのは、(本当にオリジナルかという問題だけでなく、)こんなところにも理由があるのです。


過去の関連記事

『 戦前に作られたリムによくある問題 』

『戦前に作られたリムに関する補足+ブロックリムの話』











月別リンク

コメント(24件)

内 容 ニックネーム/日時
楽器を購入する際に、店頭でリゾネーターを外してみることはあっても、ここまで確認することはまず無い(出来ない)ですね。

ましてアメリカから個人輸入するとなれば...私は経済的に無理というのが最大の理由ですが、コンディションんを良い状態に保っておくためのメンテナンスが大変そうなのでヴィンテージには手を出そうとは思いません。

何かの機会に名器と言われる楽器に触らせてもらえることでもあれば、それだけで十分です。

2009/06/24 20:48
私も松さんと同じような考えなのですが、プリウォー・ギブソンに憧れて今この瞬間も探している方がいるというのが現実だと思うので、おせっかいと思いつつも、賢く購入してくださいね、と申し上げたかったのです。

「それでもやっぱり、500万円出してでも欲しい!」という方をお止めするつもりは一切ございません。


R
2009/06/24 21:31
私も、500万でも1000万でも出して買った人が身近にいたら「見せて、さわらせて」と言ってしまうでしょう。

2009/06/24 22:13
話題にしてしまったついでにお話してしまうと、価格的に「すごい掘り出し物だった」と喜んでも、それをきちんと修理して見栄えも良くしようとすると、とんでもなくお金がかかるようなケースがあります。お客様は、ちょこちょこっと修理できるとお考えなのだと思いますが、プロからすると「とんでもない!」ということもよくあって、松さんがおっしゃるとおりメンテが大変なんです。「きっと、こんなに高くつくとは考えてもいらっしゃらないんだろうなぁ」と思うと、あまり請求することもできず。。。

破格の値段で出ているヴィンテージを買う場合は、あっち直し、こっち直しで、それ以上のメンテ代がかかるかもしれないことを覚悟しておきましょう。
R
2009/06/24 23:30
補足です。

自分で直したり、いじったり好きな方(Tinkerといいます)にとっては、楽しいプロジェクトかもしれませんね。ちょっと失敗しても、それはそれでご愛嬌 そこが妙に愛おしかったり… 

「私にはメンテは無理」という方は、積み立てメンテ貯金を始めておいてください。(笑)
R
2009/06/24 23:48
ライカやロレックスでも同じような話を聞きますね。ロレックスを40年使い続けている知人がおりますが、オーバーホール等メンテにかかった費用で、もう一つ買えてしまうと言ってました。
そんなロレックスよりも1万円の電波時計の方が正確だとは不思議な話です。私は、デジカメ全盛のこのご時世にモノクロフィルムで写真を撮ってますが...

2009/06/24 23:57
補足記事とニアミスでした。私にはメンテは無理で〜す!だから、スコットさんと出会えたことはとても心強いのです。

2009/06/24 23:59
私の知る限りでは、今現在、OLDに一番近く、いやそれ以上に良い音を出せるのは、スコットさんとよく相談して作って貰うバンジョーです!よ。(OLDにはない新技術を導入するからそれが可能なのです)

2009/06/26 11:01
マルチリムって、どんなリムですか?(ベニヤ?)

2009/06/26 11:02
音の好みは人それぞれですから、スコットが狙っているものが万人に受け入れられるかは分かりませんが…

以前、スコットの、「誤解してほしくないんだけど、僕はプリウォー(ギブソン)の音を目指しているわけではない。(模索しているのは)オールド・サウンドだ」という言葉をお伝えしたことがあります。言い換えれば、1週間前に作られたバンジョーで、10年、20年、あるいはもっと時を経たかのようなバンジョーの音を表現することを目指しているのだと思います。(マーケットの求めるものが変われば、マーカーや個人ビルダーの意図も変わってきますが、ここ10年ほどはそれがスコットの目指しているもののようです)

続く…
R
2009/06/26 11:07
その意味でいうと、スコットは自分の狙いをある程度実現しているのではないかと思うエピソードがあります。

IBMAのブース(毎年、トニー、タートルヒル、SUMI工房さんと一緒に出展しています)で、プロミュージシャン3人が3本のバンジョーを試奏していたそうです。1本は元サミー・シーラーが所有していたプリウォー・ギブソン(フラットヘッドで、Floor-Sweep)、2本目は1939年製RB-12(オリジナルフラットヘッド、トップテンション)、そして3本目はデザートローズでした。3人で3本のバンジョーを弾き比べて盛り上がっていたそうです。するとタートルヒル・バンジョーのデイブがスコットにこう言ったそうです。

「スコット、後ろ向いてごらん。そして3本の音を聴いてみろ。どれがプリウォー・ギブソンで、どれがキミのバンジョーか分かるかい? 僕には全く分からないんだ」 

タートルヒルは、現代のバンジョーだけでなく、数多くのプリウォー・バンジョー(しかも良いものだけ!)を取り扱い、業界でも評判と信用で1、2を争う専門店。そのデイブのこの言葉は、スコットにとって大きな意味があったようです。
R
2009/06/26 15:20
その時のデザート・ローズバンジョーは、ひょっとしてJLS#4、トニーパス、マホガニー、カーシュナーでは?ただし、Zブリッジ・メイプル(バーチではなく残念!)

2009/06/26 21:42
トーンリングがJLS#4だったか、テネシー20だったか、自信ないみたいです。古い蛍光灯のように、そのうちにポッと思い出すと思います。(笑)

マルチリムは、薄いベニヤを何層(8枚とか、14枚なんていうのもあるそうです)にも張り合わせて作ったリムです。一体、どれほどの接着剤が使われているのでしょうね。
R
2009/06/26 22:30
「1週間前に作られたバンジョーで、10年、20年、あるいはもっと時を経たかのようなバンジョーの音」

以前、プロのミュージシャン(日本人)の方がなぜオールドの楽器を好むのか話してくださったことがあります。曰く、「弾き込まれた音が今すぐ欲しいから」だそうです。反対に、新品の楽器を買って、自分で音を作っていくのが良いんだと言われていた別のミュージシャンもおられました。

それぞれのニーズの違いなんでしょうね。私は今のバンジョーを新品で手に入れました。製造が92年6月、手元に届いたのが7月になってすぐ、ほとんど工場から直送状態でした。誰も弾いていない真っ新な音って確かにありますね。最初のひと月はひたすら弾き込みました。最初から10年それ以上の時間が経た音が出るなら、私にとってはありがたいことです。ますます、スコットさんの作られたバンジョーを弾いてみたくなりました。

マルチリムと言えば、70年代のRB-800などもマルチリムじゃなかったですか?

2009/06/27 08:27
セットアップガイドをお送りした松さんには説明不要ですが、「1週間」は分かりやすく説明するための、言葉のあやですからね、念のため。

マルチリム… お持ちの方や、販売しているショップもあるので具体的に言及しなかったのですが、そのとおりですね。
R
2009/06/27 12:34
大学1年の時に、初めて親にお金をかりて、神戸のヤマハのプライベートバーゲンで買ったのが、そのマルチリムのRB250(ボータイ、黒檀、2本ロッド)でした。今弾いているバンジョーに比べると、音の良し悪し及び好みはともかく、デッカーイ音がしていました。今まで弾いたバンジョーの中で、これよりも大きな音が出せる物はなかったです。きっと、ベニヤの為に、リムを薄く作ることができ、空気振動が大きく取れたのだと思っています。(シンスカートにつながりますね)

2009/06/27 18:58
ちょっとストレートに書きすぎました。KYですいません。m(_ _)m
もし不都合がありましたら削除してくださいませ。

稲さんもマルチリムのユーザーだったんですね。キャッツのCDジャケットのバンジョーでしたっけ?

2009/06/27 21:26
業界人でない方はNo problemですよ〜。やばそうな発言なら即効で削除しますからご心配なく。 「Rさん、今年でおいくつですか?」なんて質問を書き込んだら秒殺です。
R
2009/06/27 21:43
松さん
そうでーす!しかし、そのCDの録音(当時、72年?頃はLP)あの有名なSさんから借りたOLD(オリジナル・アーチトップ、マホガニー)です。私は、RB250のマルチ・リムにはかなり評価をしているのですが(品質工学的に:つまりコスト効果)、塗装がピッカピッカの黒塗り(かなり厚い?)で、まるで現在のグランドピアノの様で、これは良くないのではと思っています。

2009/06/27 21:43
> 塗装がピッカピッカの黒塗り(かなり厚い?)で、まるで現在のグランドピアノの様で、これは良くないのではと思っています。

稲さん、タイムリーなご指摘です。(トニー・パスの)リムの塗装に関して、このブログでお話するより先に、『5 Stringな日常』のコメント欄でふれました。

http://ameblo.jp/5stringbanjo/entry-10286208361.html



R
2009/06/27 22:03
Rさん
私はとても地雷を踏みに行く勇気はありません...(爆)

稲さん
ピアノのような塗装ですか、スピーカーのキャビネットならちょうど良いんでしょうけどね。
塗装前の楽器は良く鳴るそうですね。かといって塗装無しでは湿気の影響も受け放題ですが...

2009/06/27 22:38
松さん
以前(37年くらい昔)、あのローランド・ホワイトがランディー・ウッドが作った「メチャ古く見えるF5(塗装なし):新品」をとても気に入って弾いていました。(今は亡き、あの「ピッキンパーター」で)ここからは、スコットさんから聞いた話ですが、ランディーは、ローランドに「お願いだから、そのマンドリンに薄い塗装をさせて欲しい。そのままだと楽器に良くないから。」と言ったそうです。ローランドは、「NO!」と言ったそうです。

2009/06/27 22:50
稲さん
あのランディーウッド作のマンドリンは塗装無しだったんですか!以前、グルーンのサイトで売りに出たのを見ました(すぐにサイトからは無くなりましたが...)。ほんとボロボロ(失礼)に見えますね。あれには塗装がされていたのでしょうか?それとも塗装されないままに40年近く弾き込まれていたんでしょうか?今はどうなったのでしょう?

2009/06/27 22:56
松さん
あのマンドリンは、新品の状態でもう既にボロボロで、塗装無しでした。(目の前で見ましたから)スコットさんの話では、塗装する前の状態で、ローランドが弾いて、気に入ったしまい、持って行ってしまったらしいのです。(ランディーウッドもローランド夫妻も本当に良い人達でした。)

2009/06/28 16:13

コメントする help

ニックネーム
本 文
【ちょいネタ】プライリムの隙間 デザートローズ・バンジョー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる