デザートローズ・バンジョー

アクセスカウンタ

zoom RSS デザートローズZブリッジ

<<   作成日時 : 2009/04/07 14:48   >>

トラックバック 0 / コメント 11

トニー・パスのリムについてまだ話し足りないんですが、来週Rが忙しくなりそうなので、先にスコットが製作しているデザートローズZブリッジについてちょこっとお話しておきたいと思います。



自分のところで作っている商品を、「いや〜、これ、最高なんですよ」と言っても素直に信じてもらえないと思うので、Zブリッジの記事はこれまでブログで書いたことがありません。(こう見えて、Rはけっこう慎み深い。。。) でも、ロストティンバーの話もでましたので、いい機会かもしれません。


画像

        こちらは3弦ピッチ調整をしたものです。


デザートローズ楽器のHPにも書いてありますように、デザートローズのZブリッジは、基本的にロストティンバーのメイプルを使用しています。

そして、特殊構造がプラスされたビンテージ・エリートZブリッジと、通常のビンテージZブリッジの2種類があります。(名前がややこしく、またセンスのかけらもなくて申し訳ありませんが、Rは名づけに関わっておりませんので悪しからず。) 

こう書くと、「特殊構造って?」と思われるのが自然ですが、ごめんなさい、企業秘密とさせていただいております。お話したら、きっと翌月には韓国製か中国製で、こんなのとか、
画像

こんなのが、
画像

販売されることになるだろうからです。 スコット曰く、「いつかは誰かが秘密を解き明かすだろう。それは自然なこと。でもそれまでは内緒にしておくよ」とのことです。正直なところ、この秘密のために、他メーカーのように外注に出すことができず、100パーセント、スコットが手作りしています。

この記事を読んでくださった方に1つだけヒントを差し上げると、キーワードは、Aerospace Technology。スコットはフェンダーに入る前、戦闘機F-16のエンジンを作る仕事に関わっていたそうで、Zブリッジの発想はここから生まれたものなんですって。まさに、これ↓作っていたそうです。スコットが長年持っていた古い写真をスキャンしました。

画像



Zブリッジの良さは、「ロストティンバーを使用している」ことや「特殊構造」だけでなく、ガンコな仕事人スコットの丁寧な仕事にもあります。自然素材を扱っているため、仮に機械で全く同じ形に型抜きしても、同じ重さには仕上がりません。そうしたことも含めて、様子を見ながら仕上げまですべて手作業でやっています。(鉛筆マークが残っていることもあるはずですよ。(笑)) スコットのガンコぶりといえば、最近、「そこまで、こだわるんかい」と思わずのけぞったエピソードがあります。お客様のバンジョーについていた某メーカーのブリッジが、1弦と5弦の位置で高さが0.5ミリ違う、と言うのです。そう言われても見た目にはまったく分からないので「それくらいでもダメなの?」と訊いたところ、「5/8ブリッジが約15.9ミリ、0.656ブリッジが約16.7ミリと、0.8ミリ違えば別サイズのブリッジになるくらい、人によっては大きな差となる。このブリッジの場合、溝の深さも違うから、差はさらに大きい」との返事。(ここにもアホがいました〜) たかが溝、されど溝。プレイアビリティに違いが出ます。


スコットの言葉を借りると、「ブリッジは小さなパーツだけれど、プレーヤーの右手が生み出した弦の振動は、すべてこのパーツを通してヘッドに伝わり、ポットへと伝わっていくのだから、実はとても重要なパーツ」なのだそう。なるほど。。。 ブリッジというフィルターが良くなければ、いくら高価なトーンリングとリムが組まれた素晴らしいポットであっても、その力を充分発揮できない、というわけですね。


1つ注意を促しておきたいのは、すでにお話したように、ロストティンバーは、現代の木とは異なります。これまでの感覚でセットアップすると、Zブリッジの効果を充分に得られない可能性があります。Zブリッジに限らず、ロストティンバーの場合は、ヘッドもテールピースもきちんとテンションをかけたほうが良い結果が出るそうですので、ぜひ覚えておいてください。不思議なことに、テンションをかけたほうが、低音のリスポンスもよくなるそうです。(ヘッドテンションをゆるめにしている方、テールピースをほぼ水平にしてノーテンションにしている方は、ご注意ください)


サイズ(高さ)は、1/2、5/8、21/32、3/4でお作りできます。ノーマルよりも溝幅が少々広いクロウ・スペーシングや、3弦ピッチ調整などのオプションも可能です。

価格は

エリート・ビンテージZブリッジ  5,500円
ビンテージZブリッジ        5,000円

ですが、2つ目以降は、感謝を込めてリピーター価格で提供させていただいております。もし、お友達で欲しいという方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なく「友達の分、リピーター価格で!」とお申し付けください。お友達に恩を売ろうが、お友達から差額をぶん取ろうが、そのあたりは貴方にお任せします。


「ロストティンバーに興味はあるけど、いきなりトニー・パスのリムを買うのは冒険すぎる・・・」という方。まずは、Zブリッジでお試しあれ! 使ったことのない人は「ほんとかよ」と思うでしょうが、お試しくださった方は皆さん、ブリッジ1つでこんなに音が変わるのかと驚かれていますよ。「もっといいバンジョーが欲しい」とおっしゃる方は少なくないですが、高い投資に踏み切るのは、「スコットのセットアップ」+「Zブリッジ」を試された後でもいいのでは? (。。。と、ちゃっかりセットアップも宣伝。

直販の場合は、Rが皆様とメールをやり取りする中で気づいた点をまとめたZブリッジガイド(エラそうにガイドというほどのものでもありませんが・・・)も一緒にお送りしま〜す。


最後にもう1つ。基本的にメイプル製と書きましたとおり、実はトニー・パスのリムと同じロストティンバー・バーチ製もあります。これまでは裏メニューといいますか、HPには書いていなかったのですが、お試しいただいた方々からはかなり良い反応が返ってきているので、表メニューに載せることにしました。実際には、アメリカでは以前から販売されていたんです。日本の皆様への紹介が遅れてゴメンなさい。アメリカの取扱店では、メイプルよりもwarmer(暖かい)と評価していますが、現在、日本のプレーヤーからのフィードバックもいただいているので、できるだけ近い時期に、皆さんにもご紹介できればと考えています。いずれにせよ、トニー・パスのリム同様、従来のバーチ製ブリッジとは、別物とお考えください。










月別リンク

コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
スコットさんのセットアップ+Zブリッジ、確かに値打ちあります!ちょうど2日前にバンジョーがセットアップから帰ってきました。

最初、届いてすぐに(午前中)ケースから出してみると、旅の疲れか?まだ馴染んでない音でしたが、夕方に改めて弾いてみると「おや?」、今日の午前中「おぉ!」という感じで音が変化してます。(←いつ仕事してんねん!)

具体的には、音のはじけ方と個々の音の粒がきれいに立ちました。これはZブリッジ効果を引き出すセットアップあってのモノなんでしょうね。自分でブリッジだけをかって取り替えて...だけでは...ですね。

2009/04/07 23:21
「おぉ!」が出てよかったです。(笑) 皆さん、期待が大きいだけに、ケースから出したばかりの硬い音にがっかりするといけないので、あのようなガイドを同封しています。パーツが完全に馴染むまでもう1週間くらい様子を見ていただいて、音にご満足いただけなかったら、いくらでもアドバイスいたしますので連絡くださいね。

ブリッジだけをお買い上げの方からも非常に良いフィードバックをいただいておりますので、ご自分で取り替えていただいてもきっと違いを感じていただけると思いますが、松さんのおっしゃるとおり、機会があったら、ぜひスコットのセットアップでお試しいただきたいですね。皆さんへの連絡係をしていていつも思うのですが、セットアップは奥が深いですよ。

2009/04/07 23:44
はじめまして。
スコットさんのセットアップ+Zブリッジは期待通りでした。適切なアドヴァイスにより長年の病気状態から本来のサウンドを取り戻すことが出来ました。弾き込み音を作っていく、楽器の変化の体感を味わっています。例えるなら昔のキリンラガービールのような深いサウンド。しかし、初期のZブリッジを使用しているというだけで満足していた私は、浅はかでした。知らず知らずのうちに愛器を病気にしていたのですね。
柴又
2009/04/08 23:44
おっ、柴又さん、こんにちは! 毎日バンジョー弾いてますか〜。

柴又さんのバンジョーが良い例ですが、ビンテージ楽器は、何人かの所有者を経てお客様のもとへ来ることが多く、その間に誰かが施した細工や修理、パーツ交換などが、そのバンジョー本来の力を妨げてしまっていることがあるようです。(当人は良かれと思ってやったのでしょうが) 柴又さんのバンジョーが良い方向へ変化していっているのは、このバンジョーが本来あるべき状態に戻り、十分に力を発揮できるようになったからなのだと思います。相棒B、末長くかわいがってあげてくださいね。

R
2009/04/09 09:00
触らぬ日はないぐらい、時間をみつけ毎日、毎日弾いてますよ〜。サウンドが良くなると更に楽しくなりますね。
柴又
2009/04/09 18:17
でございまぁ〜す。
私まで楽しい気分になりました。ありがと〜。
R
2009/04/09 19:27
木の不思議さには驚かされました。漠然とした感覚では理解していたつもりだったのですが。楽器は生き物ですね。楽器、サウンドは可愛がり造っていくものだと....
記憶に間違いなければ、金属の結晶化だったでしょうか。木 金属 プラスチック等々が合体したBjは奥深いと今さらながらに感じます。
柴又
2009/04/10 23:00
確かに木は面白いし、だから、アコースティック楽器の製作が面白いんだそうです。長年(飯食ってくために)エレキ楽器を作ってきましたが、スコットの原点はやはりアコースティックであり、ビルダーとして最後にやりたいのはアコースティックだったと、いつか言っていました。

でも、楽器の最後の仕上げをするのはプレーヤーだと思います。上手に育ててあげてくださいね。
R
2009/04/10 23:27
プリォーRB1(もちろんトーンリングなし)は、実際弾いたことはありませんが、すごーくいい音がするのではと思います。つまり、木だらけの状態です。昔、あのRB100(トーンリングなしの安物)を弾いた時、よく鳴ったのでビックリしたことがありました。

2009/04/17 20:45
Rさんごぶさたしております。昨年トニーパス氏のリム
とスコット氏のセットアップでお世話になった者です。その節はお世話になりました。その時メイプルのZブリッジをお願いしたのですが、ウッデイな音が好みなんですが、バーチの物も良さそうですね。詳しい事が決まりましたらまたアナウンスお願い致します。
なかぼん
2009/05/26 04:41
なかぼんさん

わぉ、お久しぶりです〜(あの○○さんだと思って話してますが) 今週末くらいにドルフィンギターズさんへ行くデザートムーンに、バーチのブリッジがついてます。まだ音が硬いと思いますが、おそらくBAM!は起きたんじゃないかな〜と思うので、弾きに行ってみてくださいね!

2009/05/26 08:23

コメントする help

ニックネーム
本 文
デザートローズZブリッジ デザートローズ・バンジョー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる