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zoom RSS トニー・パスのリム(あっぱれ編)

<<   作成日時 : 2009/04/04 15:52   >>

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スコットから話を聞くだけでなく、以前、トニー・パスのインタビューを訳しながら、トニーのリムに対してはかなり詳しくなったつもりでいたRですが、今年の1月頃、ふと思い出したことがあって、それを確認するためリムの写真を撮ったところ、彼の仕事へのこだわりに「トニー、あんたはエラい!」と思わされたことがありました。


皆さん、トニーのリムに関して、どんなことをご存知ですか?

「ロストティンバーのバーチを使っている」
「ブロックデザインのリムである」
「ThinSkirtというデザインで、スカートの部分が通常よりも容積が大きくなっている」

こんなところでしょうか。

実は、ずっと前から、スコットから話を聞いても、いまいち理解できていないことが1つありました。それは、「トニーは、バラバラなブロックを、木の元の(本来の?)状態に近づけるように並べている」という話でした。(ね、分からないでしょ?)

トニーは非常に研究熱心で、今も常に改善できることがないかを模索していますし、何かひらめいたら、即、試さずにはいれらない人です。このエピソードも、おそらく、「どうすればよく鳴るリムを作れるのか」と模索する中で思いつき注ぎ込んだ数多くのアイディアの中の、単なる1つに過ぎないのだと思います。

いつものように前置きが長くなりましたが、私が疑問に思っていた時間はもっとはるかに長いので、これくらいはガマンしてもいいでしょう?(笑)


さて。。。


スコットの話を聞いて、どうやら、木目の流れを本来の状態に近づける、つまり、ちょうど年輪のような感じに近づけることを意味するのだろうということは、何となく分かりました。ちょうど、ステリングの昔のブロックリムをトニー・パスのブロックリムに換装したいとおっしゃるお客様のリムが届いたところだったので、そういう観点からリムを眺めてみました。

ステリングのリムですから、ギブソンとは形状がことなりますが、やはり3層のレイヤーから出来ています。

斜め上から見ると、こんな感じで。。。
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真横から見ると、こんな感じです。
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凝り性のRの本領を発揮して、各層のブロックの画像を並べてみました。


まずはトップレイヤーです。

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次にミドルレイヤー。

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最後にボトムレイヤーです。

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横から見ているので分かりにくいかもしれませんが、この木目の出方から、各層とも上から見れば年輪のようなイメージになっていることが推測できます。自然素材ですから、すべてのパーツが全く同じというわけにはいきませんが、ここまでこだわれば、大したものじゃありませんか。実際のところ、ここまでこだわると、使えない分が非常に多いと話していました。(そのかわり、薪には困らないそうで。(笑))

正直、このこだわりが、音にどれだけ良い影響を与えているのかは私には分かりません。トニーも、何かの実験数値を持っているわけではないと思います。でも、皆さんが気づかないところでも、「もしかしたら助けになるかもしれない」というアイディアと努力を注ぎ込んでいるんだということをちょっとでもお伝えしたくて、この写真をお見せすることにしました。実は、ブロックの並べ方にも、もう1つ大きなアイディアが隠されているのですが、これは「公にはしないでおこう」ということになっていて、残念ながら皆さんにお話することができません。ごめんね!


トニーのこだわりは、まだまだたくさんあります。
私はトニーに、そして彼のリムに、大きな花丸をあげたい気分です。
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なるほど(納得、参考になった、ヘー)

コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
自分のイメージを形にするためにどんな小さな事でも試してみようというトニーさんのリムへの情熱(こだわり?)すごいですね。

トニーさんにしてもスコットさんにしてもビジネスを無視することはできないでしょうけど、それよりも...という職人魂に頭が下がります。m(_ _)m

2009/04/04 20:51
これもすごーいレポートです!トニーは、「アホやー!」(関西弁で言う「クレイジー」:良い意味で)です。Rさんも同じです!このトニーさんの貴重なウッドリムを一番ぜいたくに真価を十分に発揮させるのは、実は「アーチトップ」ではないかと思っています。それは、ウッドリムの部分が一番多いからです。(本当は、ボールベアリングのコンバージョン・フラットヘッド)だから、一番ウッディーな音を出せるのは、「アーチトップ」ではないでしょうか。

2009/04/04 20:52
松さん

トニーのいいところは、もっと良い物を作ろうとする意気込みだけでなく、もともと量産機械をデザインするエンジニアだったので、リムの改善点を思いついたら、そのアイディアを具現化するための機械を自分で作ったり改良できてしまうということです。こういうメーカーは、そうはいないと思いますよ。

確かにスコットも職人で商売人ではないですね。以前は困ったものだと思ったこともありましたが、最近は私も、ご縁があった方からの「バンジョー、よく鳴ってますよ」というメールをいただくことが何より嬉しいと思ったりしています。


2009/04/04 21:28
稲さん

私たちは自分たちを、日本におけるトニー・パス・リムの取扱店や代理店ではなく、友人であるトニーの代理人と考えています。もっと早く、情報を皆さんに提供しなければいけなかったのですが、私がロストティンバーの紹介になかなか手がつけられず、今日まできてしまいました。怠慢ですみません。(スコットには何年も前からつっつかれていたんですけど) 遅ればせながら、ようやく少し仕事を果たせた気がするというか、個人的には肩の荷が少しおりました。


>ウッドリムの部分が一番多い

似たような発想から、トニー自身も、1ピースフランジ用のリムより、2ピースフランジ用の厚いリムのほうが、自分のリムのメリットは大きいと考えているそうです。
R
2009/04/04 21:54
稲さん

あ〜言っちゃいましたね。この記事を読んで最初に思ったのが「このふたりアホや!」でした。そうアホはとてつもないモノを産み出すのです。でも周りでサポートしてる人はたいへんですよね。

Rさん

1ピースと2ピースの違いもぜひ取り上げてください。ブルーグラス・バンジョーの場合、1ピースのフラット・ヘッドが定番のように語られ、フラットヘッドとアーチトップの事はいろいろと耳に(目に)しますが、1ピースと2ピースの違いについての情報はそれほど見あたりません。同じフラット・ヘッド(orアーチトップ)でも1ピースと2ピースではどんな特徴があるのかご教授いただきたいと思います。

2009/04/04 22:17
ちょっと、ちょっと! 2人して「アホ」に意見一致はないでしょう。(笑) まあ、それを毎回読みに来てる皆さんもアホの仲間ということで、これからもよろしく〜。

松さんからのリクエストも、いつか必ずお答えしたいと思います。

2009/04/04 22:35
全く、我々も「アホやー!」です。確か、ひと昔前、一番良い音がしていた(ラルフを除く)と言われていた「ベン・エルドリッジ」は2ピース・フラットヘッドだったと記憶しています。でも、フランジ的には、ワンピースの方がシンプルで、音的には有利ではと思います。

2009/04/04 23:28
フランジ談義ですね。私は1ピースも2ピースも持ってますが(いずれもマスタートーン系)、2ピースをメインで使用しています。その理由はまたにして、私の友人(識者)は2ピースについて、「しっかり弾くと音がつぶれる」「根本的に芯のある音が出ない」と評しています。この話題は深いですね。
PBM
2009/04/07 20:46
PBMさん

ご参加ありがとうございます! 2ピースをメインに使用していらっしゃるというPBM様には好ましいことではないかと思いますが、スコットはお友達のお考えに100%同意はできないそうです。(またいつか、取り上げたいと思いますが)

2ピースフランジのエピソードを1つ。数年前、ベラフレックが、タートルヒルのデイブに「バンジョーを見せてほしい」と連絡を取ってショップを訪れたときのことです。デイブが所有するプリウォーバンジョーを片っ端から弾き、「これはパス。これは保留。」とバンジョーを振り分けていったそうです。1日かけてこの選択作業を繰り返し、最後に「コレにする」と買って帰ったのは、1927年(か28年)の、マホガニー、アーチトップ、2ピースフランジだったそうです。ちなみに、同じ時期の同じバンジョー、デイブはもう1本持ってるそうです。欲しい方は問い合わせてみては? 苦労して手に入れたものなので、ディスカウントはしないそうですけど。
R
2009/04/07 21:48
PBMさん、こんばんは!初めまして。私も両方持っていますが、2ピースは、きれいな音がする分、サチリやすい様に思います。それも、Zブリッジ・バーチ製で見事に克服しました。(プリウォーでも、一番人気がないと一部では言われているTB−3’26です)

2009/04/07 21:49
稲さん

昨日はサウンドファイルをありがとうございました。好きな音を1つに絞り切れませんが、A「TB−3 10−12−13−20−11 サミーシラー バーチ製Zブリッジ」は間違いなく最終候補の1つです。
R
2009/04/07 22:22
Rさ〜ん、早速の感想ありがとうございます!やはり、そうですかー!あのプリウォーとサミー・シーラーのフィンガー・ピックとの組み合わせですか。私としては、持っている他のバンジョーと比べて、一番鳴らないと感じるバンジョー(とても良き音がしますが)なのですが、録音すると、他のスコットさんバンジョーに負けないくらいの響きがあるのですよ。不思議です。しかし、これもZ・バーチのお陰だと思っています。

2009/04/07 22:59
スコットが、It's very interesting.と興味を示しておりました。稲さんの発想・研究心には感服します。
R
2009/04/07 23:09
PBMさんはじめまして。フランジ談義、盛り上がりの気配ですね。私も学生時代は国産の2ピース+アーチトップを弾いてました。きれいな音がするバンジョーでした。

稲さん
「良い音がする」と「良く鳴る」は別のことなんですね。そういえば、ベン・エルドリッジも音は良いけどパンチが無いという理由でTB−6を手放したと言っていたのを雑誌の記事で見ました。TB−6って2ピースでしたっけ?

2009/04/07 23:34
松さん、バンジョー良かったですねー!ベン・エルドリッジのはTB−6だったのですかー。72年頃キャッツでアメリカに行った時、あの「Red Fox Inn」で、彼のバンジョーで演奏したのを覚えていますが、確かに良い音はしましたが、良く鳴るとは言い難かったです。しかし、「セルダム・シーン」の「BAPTIZE」?のCDで弾いているのは、一体何なんでしょう?すごい良い音で、またパワーフルなんですが。ご存知の方は、ぜひ教えて下さい。宜しくお願い致します。

2009/04/08 19:58
稲さん
セルダム・シーンの“BAPTIZING”、私もあのバンジョーの音が大好きです。高校生の時に聞いてずっと耳に残ってます。LPのジャケットではH&Fのネックが付いたバンジョーを持ってますね。TB−6にはトム・モーガン作のネックだったとか。

セルダム・シーンが初来日したときはレノ・イーグルのTB−75を持ってきてたようです。これも聞いた話ですが、TB−6を手放してマホガニーを手に入れたそうな。

2009/04/08 20:36
松さん
早速のレスポンスをありがとうございます!何でも良くご存じですねー。やはり、マホガニーですね!75ですね!

2009/04/08 20:47
いえいえ、何をおっしゃいますやら、ただの「アホ」です。

2009/04/08 20:51

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