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zoom RSS ロスト・ティンバー 【歴史 (その2)】

<<   作成日時 : 2009/03/26 17:29   >>

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現在、スペリオル湖周辺で引き揚げられている丸太は、前回お話した、19世紀後半から20世紀初頭にかけて伐採された原始林の丸太です。他のサイトでもふれられているのでご存知だとは思いますが、今日は、なぜそれがつい最近まで湖や川の底に沈んでいたのかということについてお話しておきます。


当時、原始林の中で伐採された丸太を製材所まで運ぶことは、大きな困難を伴いました。牛や馬に運ばせる以外に、川も運搬手段として利用しましたが、道中、丸太がどこかにつっかかったり団子状態になって止まってしまわないように、舟から操作したり、人が直接丸太に乗って作業に当たらなければなりませんでした。

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           この仕事は、慣れれば誰にでも出来るできるという 
           ものではなく、生まれつきの才能が必要だったとか。

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川を使って運ぶ場合、残念なことに、途中で水を含んで重くなり沈んでしまう丸太もかなりあったそうです。しかし当時は、沈んだ丸太を回収するくらいなら、新たに別な木を切ったほうが早いということで、沈んだものは仕方ない、と放置されました。(その頃は、「木なんて無料(ただ)」という感じだったんでしょうね)

全盛期の頃は、働き手が各地から大勢集まり、とにかく切れるだけ切っていたようです。そのため、製材所近くの湖岸には順番待ちの丸太が大量に浮かんでいたものと思われ、その間に沈んでしまったものもありました。企業が撤退した後、放置されて沈んでしまった丸太もあったかもしれません。

こうして、無数の丸太が五大湖の底と周辺の川や水路の底に沈んだまま、その後、長いこと忘れ去られることとなりました。。。



しかし1989年、湖底の丸太が突然陽の目を浴びることとなりました。ダイバー/トレジャー・ハンターとして知られるスコット・ミッチェンが、沈船を捜すために五大湖に潜ったところ、巨大な丸太が大量にに沈んでいるのを発見したのです。(船よりすごいお宝だったかも!)

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引揚げの許可を得るまでには多くの手続きが必要で時間がかかったようですが、回収された丸太は、地球に優しく(←新たに木を切らずに手に入るので)、また、(次回お話しますが、)年輪が細かく美しい木材として話題を呼び、家具や建材にひっぱりだことなりました。(注*)


      注*:こんな動画があります。
          ディスカバリー・チャンネルで放映されたDirty Jobsと
          いう番組で、前半は丸太の引き揚げから乾燥の様子
          が紹介されています。後半は製材を使った家具に関
          するもので、残念ながら楽器のことは取り上げられて
          いません。でも、実際の湖底の様子が分かって面白
          いと思いますよ。引き揚げてみるまで、何の木か分か
          らない、なんて話を耳にした気がするんですが、この
          状態じゃ無理ないかなとも思いますね。ちなみに、最
          初に登場する3人のうちの、右にいるのがスコット・ミ
          ッチェルです。






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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
Rさん、ありがとうございます。大変な労力を。やっと分かりました、何で沈んでいたのかが。しかし、スコットさんと言う人は、みんな偉い!です。

2009/03/26 20:52
疑問が解けたようで何よりです。 楽しんでいただくことが書く励みになります。次も楽しみにしていてくださいね。
R
2009/03/26 22:50
読み応えのある記事、ありがとうございます。
どのあたりで楽器とロストティンバーが絡んでくるのか、楽しみです。

2009/03/26 23:50
早く核心に入れと思っている方もいると思いますが(笑)、いろいろ調べていくうちに、その歴史にも非常に興味がわきました。過去からの偉大な贈り物、という気がします。

次回は、現代の木材との違いについて書きますよ。
R
2009/03/27 00:39
水を含んだと言っても木が沈むなんて、理解に苦しみます。よっぽど硬い(比重の重い)木なんですねー。やはり、底に沈んでいた木は素晴らしい年輪の詰まった木だったのですね。いいとこ取りだー!です。

2009/03/27 19:05
年輪の詰まった木であったことだけは確かです。次回、写真もお見せしますね。
R
2009/03/28 20:03

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