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zoom RSS ロスト・ティンバー 【特徴 (その2)】

<<   作成日時 : 2009/03/31 17:48   >>

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さて、いよいよ本題です。


本題に近づくにつれ説明するのも難しくなってきましたが、「完全に理解してから」なんて言っているとアップが3年先になりそうなので、現段階で私が理解できた範囲でお話してみようと思います。(それぞれの方面に詳しい方がいましたら、ぜひ愛の手をさしのべて、補足してくださいね〜)



まずは、植物細胞のお勉強です。(笑)


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細胞壁の中は水や有機化合物などからなるゲル状の細胞質基質で満たされていて、振動を伝える上では障害となる可能性があるんだそうです。(振動の波を吸収しちゃうんでしょうね) 乾燥させて水分を抜いてからでなければ楽器にできない理由の1つは、ここにあります。(反りやねじれをふせぐというのも大きな目的ですが) いろいろ調べている中で面白いと思ったのは、いわゆるビンテージと呼ばれる古い楽器がよく鳴る理由の1つは、時の経過と共に、植物細胞中の有機物質が結晶化してしまうからなんだという説明でした。

では、ロスト・ティンバーはどうなのでしょう。まず、なぜ100年以上も水の中にあって腐らなかったのかということについて少し触れておきますと、「完全に水中に沈んでいて一切空気に触れなかった」こと、そして「湖底の温度が低かった」ことが理由に挙げられます。木がなぜ腐るのかということについても少々調べてみたのですが、木を腐らせる木材腐朽菌が繁殖するには、@適度の水分(湿度85%以上、木材含水率が20%以上)、A温度((20 - 30℃)、B酸素、C栄養分(木材に含まれるリグニン、セルロース、ヘミセルロース)の条件が揃わなければならないのだそうです。幸いなことに、湖底は無酸素に近い状態であり、また夏でも水温が低いため、ロスト・ティンバーには、いわゆる“腐る”という状態が起こらなかったのです。しかし、ロスト・ティンバーは菌の影響を全く受けなかったかというと、そうではありません。面白いことに、酸素のほとんどない水中でも生育する嫌気性バクテリアというのがいて、楽器材としてみた場合にジャマとなる有機物質を分解してくれたんだそうです。バクテリアの働きに加え、水も、細胞内のお掃除に一役買ったそうです。つまり、細胞壁を残し、中はきれいさっぱり空洞になってしまったのです。

今「細胞壁を残し」と書きましたが、実際には、細胞壁を構成する物質の一部もバクテリアが分解しているようです。(誰も興味ないかもしれませんが、詳しいことが分かったら更新しておきます) いずれによ、中が空洞になった細胞は、ヘタなやり方で水分を抜くとつぶれてしまいやすく、ロスト・ティンバーの乾燥は非常に難しいんだそうです。(伝統的な自然乾燥が最悪なんだとか)  反面、上手に乾燥させてしまえば、年輪が詰まっていることもメリットとなって、非常に硬いのに軽い材に変身するのです。そして、細胞壁の中には振動を妨げるものがありませんから、アコースティック効果が高く、優れた楽器材となりえる可能性を秘めた材なのです。


百聞は一見にしかず、ということで。。。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うわーっ!目からウロコです!ずいぶん前に、スコットさんに言った事なのですが、「硬くて軽いのが一番いい音がする」と思っています。ですから、あの値段のバカ高いカポ(ステンの削り)は良い音がするのですよ。

2009/03/31 20:46
目からウロコですか? 長年Zブリッジとトニー・パスのリムを使ってくださっている稲さんでもご存知なかった情報を提供できたなら、頑張った甲斐がありました。
R
2009/04/01 14:14

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