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zoom RSS マスタートンのオリジナル・デカールを見分けるポイント

<<   作成日時 : 2009/01/12 13:00   >>

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いや〜、面白い! デカールについて調べれば調べるほど、面白くなってきました。情報を集めていると、「皆さん、よく研究してますね〜」という感じで、私自身、いい勉強になりました。今マーケットに出ているリプロなら、簡単に見破れそうな気がしてきました。これを読めば、皆さんもバッチリですからね!



まずは所有者から提供された情報を信じてオリジナルから発表します。(Banjo Hangoutからお借りしてきました)

3(画像1、左下):1928年製グラナダ
4(画像1、右下):1928年または29年製TB-3

年季の入った感じですので、多くの方がこの2つはオリジナルと思われたことでしょう。



で、残りの4つですが、これらはリプロと考えられます。

3と4がオリジナルと分かれば、1と6は明らかにリプロですね。Banjo Hangoutでは、1の出所は分からないとなっていたのですが、偶然ebayで発見。
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次に、かなり良くできてはいますが、出所がFQと分かっているのでリプロと断言できるのが5(画像2)です。正確な時期は分かりませんが、持ち主によると、何年も前(many years ago)に入手したものだとか。

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最近も同じなのか確認したかったので、ある方から提供していただきました。 これも間違いなくFQのリプロ。(わりと最近のものです) 

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画像では色がかなり違うように見えますが、後述するポイントがすべて酷似しています。(後で確かめてみてください)




2は少し悩んだ方もいらっしゃるのではないかと思いますが、これもやはりリプロです。断言はできませんが、Rの考えでは、やはりFQのものではないかと思います。というのも、これら3つに、ビル・サリバンがわざと入れた、オリジナルとの相違点が共通して見られるからです。

まず最初にご紹介するポイントは、わりと有名なことなので、皆さんの中でもご存知の方が少なくないと思いますが、オリジナルは、WORKMANSHIPと下の行のWILLの「 I 」の文字が綺麗に縦に並んでいるという特徴があります。ビル・サリバンは、後にそのバンジョーがマーケットに出たときに、オリジナルと区別がつくようにと、わざと I の並び方をずらしました。

オリジナル
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ファースト・クォリティーのリプロ
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わずかですが、オリジナルと見比べると確かに少しずれているようです。(下の I が右にズレてますね)



次も分かりやすい違いなのですが、Gの字体が異なります。オリジナルは、飾り気のないシンプルな字体です。2と比較してみましょう。上の2つのGは、明らかに違いますね。(なぜか一番下のGだけは、オリジナルも、横棒がついているっぽく見えなくもないですが。。。) このGの字体がオリジナルと異なるというのは、ご紹介したリプロすべてに共通しています。I の並びと、Gをチェックするだけでも、十分リプロを見つけられそうです。

オリジナル
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これもオリジナル(TB−3、コンバージョン)
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う〜ん、横棒というより、乱れ、って感じですかね?? でも、この点も逆に、オリジナルの特徴の1つといえるかもしれません。





画像を拝借してきたBanjo Hangoutに挙がっていたポイントを、もう2つ紹介しておきましょう。

これは「なるほど!」という感じだったのですが、オリジナルは、右のほうに、GOODがほぼ縦に一直線に並んでいるんだそうです。ただし最初のOがほんの少々左にズレていますね。このズレ方も、特徴といえます。写真を撮った角度も関係するので、この画像だけからは断言しにくいですが、それでもやはり、2はちょっと揃いすぎているような気が。。。

オリジナル
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アップでどうぞ。

オリジナル
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次は「よく、そんなところにまで気づいたなぁ」というポイントです。GIBSON INC.の上にある横線なのですが、オリジナルの左端はその上のTの縦棒よりわずかに左側から始まり、右端はEの真ん中で終わっているのに対し、2の左端はTの縦棒真下から始まり、右端はEのど真ん中よりも少し右寄りで終わっているのだとか。言われて見れば確かにリプロのほうが少々右寄りに配置されているようですが、ホント、よく気づきましたね。

オリジナル
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不思議なことに、このポイントは、ズームアップして見るよりも、このサイズ↑で見るほうが分かりやすいようです。(特にEのほうが顕著かな?!)




かなりマニアックな話になってきました。スコットにはすっかりあきれられていますが、凝り性なRですので、今後も追っかけ調査はしていくことになるでしょう。とりあえず、以上のポイントを踏まえ、これはオリジナルだろうと思われるデカールをいくつかネット上から拾ってみました。どうでしょう、怪しいの、まじってませんよね?? 皆さんも確認してみてください。

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こうしたリプロのデカールは、オリジナルのバンジョー(またはパーツ)を所有している人が、リムの修復をする際には有難いものだと思うのです。(修理屋にとっても有難いものです) ただ、本来は所有者にとっての一種のシャレであるはずなのに、世の中にはリプロのパーツをオリジナルと言って販売しようとする人もいる(本人もオリジナルと聞いていて、そう信じているケースもあるでしょうが)ので、難しい問題でもあります。あえてオリジナルと区別できるポイントを入れてリプロを作っている人がいるのは、そうした問題を避けるためなのだと思います。インターネットは便利ですが、 ebayを中心に、怪しいビンテージがマーケットに出ていることがあるのは事実です。楽器店がオークションに出品または、自分のHPで販売しているものでも「?」というものは存在します。(楽器店でも、こうしたことまで知っているところは少ないものです。マニアックな一般プレーヤーのほうが、かえって詳しいかも。今日から皆さんも、その仲間入りです)

もちろん、リプロのデカールがついていたからといって、パーツ自体がリプロとは限りません。(オリジナルを修理した際にデカールを張り替えた、というように、本来の目的どおりに使われたリプロのデカールかもしれません) いずれにせよ、気になる点があったら十分に注意して、せめて相手の方に、納得のいく説明をしてもらってくださいね。「リプロですよ」と事前にきちんと説明してくれていれば、もっといいですけど。。。 スコットがいつも言うことですが、リプロ = ダメというわけではありません。全てのパーツが良好な状態のビンテージなんてめったにありませんし、一部のパーツを良質なリプロに交換すれば、使い物にならなかったビンテージが良質な楽器として蘇るのですから。

大事なことは、ビンテージ楽器を購入するなら、その楽器のことをきちんと調べた上で購入なさることです。灰色のものを最終的に黒か白か判断するには、他の要素を合わせて考慮する必要があると思いますが、少なくともデカールが1つの手がかりになるでしょう。こうした情報が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。













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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いやー、Rさんは本当に凝り性ですねー!
私のキャパをはるかに超えています。
しかし、見え分けが出来る様にしているなんて、
親切ですね。

2009/01/12 13:38
時々、自分の性格に自分自身で呆れることもあります。 

FQが故意にしたことであるというのは、スコットも故ビル・サリバンから直接聞いているので、噂でなく真実です。Banjo Hangoutに書き込まれた、「専門家には(リプロと)分かるように、FQは相違点をいくつか入れたらしいよ」というコメントに対し、「一般人はバカを見るわけだ」というような意見があったので、日本の皆様にもぜひお伝えしておくべきだと感じました。
R
2009/01/12 13:56

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