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zoom RSS レコーディングキングとグレッグ・リッチの関係

<<   作成日時 : 2008/11/06 12:14   >>

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現在、『レコーディングキング・バンジョー・カスタムショップJAPAN』のHPの更新に取り掛かっています。情報をは随時増やしていく予定ですので、皆さん、時々のぞいてみてくださいね。というわけで、今日は、レコーディングキング関連です。

レコーディングキングというと、それに付随してグレッグ・リッチの名前が挙がりますが、皆さんは、その理由をご存知ですか? それは、グレッグ・リッチが“レコーディングキング”(という名前の楽器)の商標権を持っているからです。では、なぜグレッグが、この商標権を持っているのかご存知ですか?

グレッグ・リッチが一時期ギブソンにいたのは皆さんもご存知だと思いますが、1993年に彼がギブソンを去ったとき、それは決して円満退社ではありませんでした。そのためだったのか、それともそれとは無関係だったのかは分かりませんが、“レコーディングキング”の名をギブソンも誰も商標登録していないことを知っていたグレッグは、まず登録申請をしました。しかし登録しても、実際に商品を販売した事実がないと、その登録は効力を発揮しません。そこで、グレッグは、ギブソン退社後にマーク・テイラーと興した“リッチ&テイラー”の工房を使い、(グレッグはバンジョービルダーではないので、おそらくマーク・テイラーが)“レコーディングキング”の名で少数の楽器を製作し、販売の既成事実を作りました。これでめでたく、“レコーディングキング”ブランドは、グレッグ・リッチのものになったのです。きっと不思議に思っていた方もいらっしゃると思いますが、これで謎が解けたでしょ?

画像



ちなみに、マンドリンに"The Loar"のブランドがありますが、この商標権もグレッグ・リッチが所有しています。The Loarの場合は、レコーディングキングのケースとは異なり、誰かがすでにLoarのブランド名でマンドリンを販売していたわけではありませんが、「誰かが登録してしまう前に自分がやってしまおう」ということだったのです。ギブソンに一時在籍していたロイド・ロアの名を勝手に使い、ギブソンのマンドリンのイメージと結びつけて商標登録しちゃったんですね〜。恐るべし、グレッグ・リッチ。 The Loarブランドのマンドリンもごくごくわずか、販売の既成事実を作るために“リッチ&テイラー”時代に製作されたそうです。


最後に余談ですが。。。

このブログを始めて丸1年。ときどき「そんなこと暴露しちゃっていいの?」みたいな空気を感じることがあり、正直、ウンザリ、ゲンナリすることもありました。前々から思っていたことなんですが、これを機会に申し上げておきたいことがあります。ブログに書いていることは、アメリカではかなりオープンに語られていることであり、知ろうと思えば誰でも知ることができます。(Welcome to the 21st century!!) Banjo Hangoutなどで、本人が登場して自ら話してくれることもよくありますし、ここに書いたこともグレッグ・リッチ自身が公に語っていることです。ということで、仮に日本で初めて語られる内容だとしても、あるいは、これを読んでいる貴方にとって初耳であっても、それは単純に今まで十分な情報が日本に入ってこなかったからであり、アメリカでは別に極秘情報でもタブーでもないことを理解していただきたいと思います。(もちろん語れない情報はありますし、それは話しません)

硬い話でごめんなさい。でも、一度、皆さんの誤解を解いておきたかったので。。。 胸のつかえがとれたところで、これからもできるだけいろいろな情報を皆さんにお届けしたいと思います。


それにしても、これを書いていたら、私も何か商標登録したくなってきたなぁ。皆さんも、何か探してみては?(笑)
















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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
初めて知りました。実におもしろことですね!
益田 頓
2008/11/06 15:45
正直なところ、スコットに頼まれて昨年カスタムショップのHPを作った時点では、私もそうした事情を知りませんでした。「グレッグがどう関わってんだ?」と少々不思議に思いつつ、HPの枠組みを作ってました。(笑) 今日、更新の最中に彼の関わりをどう表現すべきか悩んだことが、このブログ記事を書くきっかけだったんですが、結局、「グレッグ・リッチが総指揮」で落ち着くことにしました。
R
2008/11/06 16:01
1984年に出版された「Banjos The Tsumura Collection」(有名な赤い表紙の本ですが)ではRecording KingはGibsonの1モデルとして扱われてますね。当時はまだそんなに情報が多くなかったせいでしょう。(^_^;)

もう一つのOEMブランドであるKel Kroydenを他社が復活させたのはMastertoneクローンをGibsonが閉め出したせいだと思うのですが、やっぱりGibson信仰はアメリカでも強いんでしょうか?
ヲガワ
2008/11/07 23:11
> 1984年に出版された「Banjos The Tsumura Collection」(有名な赤い表紙の本ですが)ではRecording KingはGibsonの1モデルとして扱われてますね。当時はまだそんなに情報が多くなかったせいでしょう。(^_^;)

うちには茶色の表紙のがあります。編集に関わったわけではないので代弁はできませんが、OEMではあるけれど、ギブソン工場で作られたのは事実なので、ギブソンのセクションに入れたんじゃないでしょうか。ギブソン自身が「これは我々のバンジョーだ」と言っているわけではありませんしね。

R
2008/11/07 23:55
> もう一つのOEMブランドであるKel Kroydenを他社が復活させたのはMastertoneクローンをGibsonが閉め出したせいだと思うのですが、

これは“完璧な”誤解です。(他の方々も、こんなふうに思っているのでしょうか。。。)ギブソンがKel Kroydenを締め出したわけではなく、ギブソンは、最初からKel Kroydenブランドに関して何の権利も持っていないのです。ギブソンから復活させたくても、ギブソンには権利がないんですよ。日本のフジゲンがフェンダーやアイバニーズのギターをOEMとして作ろうが、これらのブランドに対して権利を持っていないのと全く同じです。ちなみに、レコーディングキングブランドのOEMにしても、ギターに関してはギブソンはノータッチです。ギブソンは、作りたくても、勝手にRecording Kingも、Kel Kroydenも作ることはできない、というのが真実です。
R
2008/11/07 23:56
> やっぱりGibson信仰はアメリカでも強いんでしょうか?

日本におけるようなGibson信仰はアメリカにはありません。先日もコメント欄で書きましたとおり、今や、ギブソン・バンジョーのクオリティーはディーラーの間でジョークとなっています。だからこそ、現在、多くの中小メーカーが現れ、伸びてきているのです。Recording KingやKel Kroydenなどが復活したのも、単なる偶然ではないと思いますよ。ヲガワさんがご指摘くださった、ギブソンの生産縮小も、日本のような「Gibson信仰」がないことの1つの証明といえるかもしれません。
R
2008/11/07 23:56

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