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zoom RSS トニー・パスのインタビュー (7)

<<   作成日時 : 2008/01/02 00:17   >>

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トニー・パスのインタビューを締めくくるのは、“ブルーグラス・ウディー”と呼ばれる、トーンリングを必要としないブロックリムに関する話です。

Deeringのジョン・ハートフォード・モデルの場合、メイプルのプライリムに、Granadilloトーンリングと呼ばれる、マリンバに使われる木で作られたブロックスタイルのリングがマウントされていますが、トニー・パスのブルーグラス・ウディーは、同一素材(バーチ)のブロックレイヤーが4層になったものです。

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           トニー・パスのBluegrass Woody Flathead

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           トニー・パスのBluegrass Woody Archtop

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        Deeringジョン・ハートフォード・モデルのGranadilloトーンリング
         リムの上に、ブロックスタイルのGranadilloトーンリン
         グがマウントされているのがご覧いただけます。        

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

司会:
ウディーについて、あまり話していないね。さっき、ウディーが誕生した経緯を少しだけ話したけど。パープルハートとか(注1)、いろいろ……

   注1: 紹介できなかったインタビューの部分で、パープルハート
       (紫がかった堅い材木)を使ったリムのことが話題になっ
       ていました。

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トニー:
いや、ウディーが生まれた経緯と、パープルハートは関係ないよ。ウディーは、初めてIBMAに行った時、すでにあったんだ。

司会者:
ほんと?

トニー:
僕は最初、オープンバック・バンジョー用のリムを作っていた。順番が逆に始まったんだ。サウンド・ウッドを使ってリム作り始め、逆に仕事を進めていった。結局、ブロックの層を4つにすれば、(Granadilloトーンリングのような)“トーンウッド”は必要ない、という結論に至ったんだ。

僕はIBMAに、(後にウディーと命名されるリムをつけた)オープンバック・バンジョーを持っていった。多くのプレーヤーが弾いてくれたんだけど、中を見せずに、彼らに訊いてみたんだ。どんなトーンリングを使っていると思うか、って。すると、半数の答えはWhyte Laydie、もう半数はTubaphone。真ちゅうのフープ、って答えた人も2、3人いた。正解に最も近かった唯一の人物は、ケン・パールマンで、彼はこう言ったんだ。「トーンリングを超越した、木のウォリティーを音に感じる」とね。彼らに、実はトーンリングがないことを告げると、皆、ひどく驚いていたよ。それで、このリムをブルーグラス・バンジョーにつけてみようと思ったんだ。その後2、3年間、ずっと延び延びになってたんだけど、ある日、このリムをバンジョーにつけてみたら、すごく良かったんだ。それで、親しい友人であるタートルヒル・バンジョーのデイブ・シャンクマンに電話をして、「デイブ、今、ある実験をしたんだけど、すごいんだ」と言ったんだ。2人でいろいろと話をするうちに、僕のこのリムでタートルヒルバンジョーを作るという話が持ち上がった。デイブに「僕の言葉を鵜呑みにしてはダメだよ。耳が悪いのは知ってるだろ?でも、今週末ビル・パーマーが来るから、彼に弾いてもらうよ」と言うと、デイブは、「ビルに、僕のところへ電話をさせろ」と言った。ビル・パーマーは、ウディーを弾くと、僕を見て、「電話を貸してくれ。デイブのところへ、かけるんだ」って言うんで、僕はダイアルした。すると、ビルはデイブにこう言ったんだ。「デイブ、(このリムで)バンジョーを作れ。(トーンリングが無くても)欠けているものは何1つ無い」と。こうして、タートルヒル・ウディーが生まれたわけだ。(注2) リゾネーター・バンジョーなんで、最初はリゾネーター・ウディーって呼んでたんだけどね。

  注2:タートルヒル・ウディーは、タートルヒル・バンジョーのHPで
     販売されています。
     http://www.turtlehillbanjo.com/images/TurtleHill/THBCBluegrassWoodyWalnut.html
     http://www.turtlehillbanjo.com/images/TurtleHill/THBCBluegrassWoodyMapleRadiused.html

初めてのIBMA(注3)に持って行ったら、レコーディング・アーティストが大勢来ていて、(リゾネーター・ウディーを)弾いてくれたんだ。弾き始めると、皆、口をあんぐりと開けてこう言ったよ。「トーンリングに金をかける必要ないじゃないか」って。(トーンリングをつけた)ブルーグラス・バンジョーと変わらない音だったんで、ブルーグラス・ウディーと呼ぶようになった。

  注3: トニーはIBMAと言っていますが、SPBGMAの間違いです。

司会:
つまり、君のウディーに欠けているものは、“数ポンドの重さだけ”というわけだね?

トニー:
3ポンドだ。

司会:
トーンリングの平均的な重さだね。

トニー:
そうだ。弾いてみれば驚くよ。ウディーを弾いた人は、誰もが驚く。信じられないよ。実は、プライリムでもウディーを作ってみたことがあるんだ。もし、部屋で一人、ウディーのプライリムを弾いてみれば、良い音だと思うだろう。でも、もし、ウディーのプライリムと、ウディーのブロックリムを2つのバンジョーにつけて比べてみれば、その差は歴然としている。


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7回に渡って紹介してきましたトニー・パスのインタビュー、いかがだったでしょうか。Banjo Talkには、いろいろな人が出演していますので、またいつか紹介していきたいと思います。スコットにも出演依頼がきているので、そう遠くないうちに機会があるかもしれません。その時には、またブログでお知らせしますね。

さて、トニーのインタビュー、最後を締めくくったのはウディーでした。実は、恥ずかしながら、(R)はトニーのインタビューを聞いて、初めてウディーのことを知りました。「なぜ、これまでに紹介しなかったの?」とスコットに訊いたのですが、日本のプレーヤーに紹介するのはまだ時期尚早と考えていたみたいです。というわけで、多分、今回初めて耳にしたという方もいらっしゃると思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。感想・リクエストなどありましたら、どしどしお寄せくださいね。(R)


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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
あけましておめでとうございます&はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。

ワタシもブルーグラス・ウディーって初めて知りました。
基本的に、ワタシはバンジョーの構造についてはあまり興味が無い人(自分の気持ちの良い音が出ればそれでOK)なのですが、現在所有している某Bjにはトニーパスのリムが組み込まれており、それには大変満足しております。
でも、こんなリム(というかトーンリング)が付いたバンジョーってよりいっそう素敵な音がするような気がしますね。お金があれば今すぐオーダーしたいですね(笑)
O1
2008/01/03 20:37
コメントありがとうございます! 新鮮で面白い情報を提供できるように頑張っていきますので、時々のぞいてみてください。またいつか、トニー・パスのリムの感想なども詳しく教えてくださいね。
R
2008/01/03 21:53
あっ只トニーパスのリムゲットのため500円貯金している物です。この前チェックするとほぼ半額ほどに・・・でウッディフラットヘッドにも俄然興味がわきました。ホントにトーンリグないの・・・軽いしとっても魅力的やけど実際トーンリング付きとの差はいかがなもので?
トニー1212
2008/03/01 04:55
こんにちは、お久しぶりです! あの時私も思い立って始めた500円貯金ですが、まだ缶はカラカラです。(笑) トニーの記事をこれだけ書く気になったのは、トニー1212さんからのメールがきっかけですよ。ありがとうございました。ウディーの件は、スコットに確認後、また後でお知らせしますね。
R
2008/03/01 10:46
トニー1212様
ウディーの件、スコットに確認しました。「ウディーはGreat(とてもいい)、だけど・・」と条件付きのようです。もしこれまで普通のプライリムしか使ったことのない方であれば、ウディーは<プライリム+トーンリング>に比べて何の遜色もありませんが、トニー1212さんのようにすでにトニーのリムを使っている方には、トニーの通常のリムをお薦めするとのことでした。スコットの考えでは、ボリューム、高音〜低音のバランス・豊かさなどあらゆる点で、ウディーよりも、<トニーの通常のリム+トーンリング>のほうが優れているそうです。
R
2008/03/02 12:08

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