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zoom RSS トニー・パスのインタビュー (1)

<<   作成日時 : 2007/12/14 12:42   >>

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BanjoTalk.com(http://www.banjotalk.com/)というサイトで、毎週バンジョー関係者をゲストに呼んでトークショーが行われています。先日、ロストティンバー・バンジョーリムの製作者、トニー・バスがゲストとして登場したので、1時間以上に及ぶ長い番組の中から面白そうなところを何回かに分けて紹介させていただきます。トニーのものに限らず、リムについて興味深い話がてんこ盛りですが、今日はとりあえず、ブロックリム誕生までの秘話を紹介します。

即興で話しているインタビューなので、話があちこちに飛んで分かりにくい面もあるかもしれません。一部整理した箇所もありますが、基本的にはそのまま訳しておりますので、おかしなところがあっても許してくださいね。トニーのせいですから。

画像

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

司会:
どうしてブロックリムを作ることになったんだい? 「普通」という言葉は適切じゃないかもしれないが、今日作られているリムの多くは……僕の間違いかもしれないけど……ラミネイテッド・スタイル(←プライリム)のように思える。全く別なもの、別な音を模索していたのかい? どんないきさつで?

トニー:
偶然から生まれたんだよ。僕はバンジョーを作ろうとしてたんだけど、頭の片隅に、古いバンジョー・ニュースレター誌の記事のことがあった。リムを作る数ヶ月前、古い楽譜を探しに友人の家へ行った時に読んだんだよ。当時僕はクロウハンマーを習っていて、オープンバック・バンジョーを作るつもりだった。で、バンジョー・ニュースレター1978年9月号に載っていたハンドスケッチを思い出し、それがきっかけでブロックリムを作ってみようと思ったんだ。(注1) でも、ブロックリムなんてどうやって作ればいいのか全く分からなかったし、当時は、ブロックリムを作った人なんて誰もいないと思ってた。僕はバンジョーだけでなく楽器というものには無知同然で、バンジョーを手にしたのも、弦楽器を鳴らしたのもたった6ヶ月前のことだったんだ。でも、とにかくfixture(〔旋盤などの機械の〕材料固定具)を作ろうと思い、ブロックレイヤー(注2)でやってみることにした。で、実際に作った。僕は量産機械を設計するデザイン・エンジニアなんで、fixtureを作るのには慣れてて簡単なことだったし、楽しんで作ったよ。1層ずつ作って、2層のリムを製作し、そのリムでバンジョーを作ってみたら、かなりうまくいった。でも、リムの強さをテストするために、継ぎ目のところで壊してみた結果、(もう少し強度が必要と判断して)3層にすることにしたんだ。

   注1:記事の内容の詳細は分かりませんが、ブロックリムでは
      なかったようです。ただ、これがきっかけとなって、(すで
      に作った人がいるとも知らずに)ブロックスタイルを思いつ
      いたみたいですよ。

   注2:ブロック状の木片を組み合わせた層を、複数積み上げる
      スタイル

ある日手にしたスミス・ソニアン誌に、タイムレス・ティンバーのことが書かれていた。タイムレスティンバーでフィドルを作った人のこととか、音楽に関連した記事だった。ちょうどその頃、妻にコンピュータの使い方を教わり始めたところだったんで、インターネットでタイムレスティンバーについて検索してみたら、Rockler(注3)にヒットした。次にタブのプログラムについて検索していたら、(キーワードのtabから)"アキュタブリスト”(注4)……チャットリストって言うのかな……にヒットしてね。早速メンバーになったら、まず話題になっていたのがタイムレス・ティンバーだった。「誰か、ブロックリムで試した人はいるかい? fixtureはすでに出来てるんだ」って投稿したんだけど、まるで反応無し。ところが翌朝、日本にいるスコット・ズィママンからメールが届いてたんだよ。彼は、リムそのものよりも、fixtureにすごく興味を示してたね。

   注3:製材、機械、工具などを扱う大型店 
      http://www.rockler.com/index.cfm

   注4:AcuTab List  
      バンジョープレーヤーやメーカーなどが参加する
      メーリングリスト
      www.acutab.com/sidebar/acutab_list/index.html

司会:
彼はバンジョー・ビルダーだからね。

トニー:
ああ。で、スコットから電話がかかってきて、いろいろ話をした後、彼のところへリムを2つ送ったんだ。その後、スコットがインターネットで僕のリムを紹介をしてくれて、そうしたら注文が入り始めたんだ。

司会:
信じられないような話だね。そんなすぐに? そんな簡単に?

トニー:
そうだよ。その後、時々リムを作る以外は時間を持て余してて、ビル・ストークスとよく電話で話をしてたんだ。ビルは、ショーケース・バンジョー用にタイムレスティンバーでプライリムを作ってたんだ。ホントにしょっちゅう電話で話してたよ。そのうちに、リムを売ったお金で(自分用に)いいバンジョーを買おうと決めて、実際買ったんだけど、僕のステリングはあまり音が良くなくて……

司会:
(笑) それはプレーヤーのせい? それともバンジョーのせい?

トニー:
(笑) 買ったのはサンフラワーだった。以前、ものすごいサンフラワーを弾いたことがあったものだから。今でも、あれ以上のバンジョーはないと思ってる。そういうすごいサンフラワーを弾いたことがあるんだ。でも僕が手に入れたサンフラワーは全くの別物で良くなかったんで、分解してリムをはずした。代わりにジェフ(ステリング)のリムを模倣した僕のリムをつけて組み立てたら、音がすごく良くなったんだよ。

司会:
僕がいじらない限り、前より悪くなることはないだろうけどね。

トニー:
2週間後に、スコットから電話がきて、いろいろな話をする中で「最近、何か試してみたかい」って聞かれたんだ。それで、ステリングバンジョーの改造のことを話したら、IBMAへぜひ来いって招待されたんだ。ビル・ストークスに電話をかけて「僕は行きたくないんだ」って言うと、ビルは「絶対行くべきだ」って言うんだ。「僕はブルーグラスに興味ない。興味あるのはオープンバックだ」って言ったんだけど、ビルに「それでも行くべきだ。いい経験になるさ。オープンバックを持っていけよ」と言われて、僕は(オープンバック・バンジョーと自分のリムをつけたサンフラワーを持って)IBMAへ行ったんだ。するとジェフ・ステリングが(ブースに)来て、僕のバンジョー(←サンフラワー)を弾いたんだ。いや、違う。まずラリー・メイプルズが来て、僕のバンジョーを弾いてくれたんだ。で、彼がジェフを呼びに行った。ジェフが僕のバンジョーを弾いた後、別室で彼と話をした。30分後、部屋を出るときには、すでに仕事の契約(注4)が成立してたんだ。

  注4:これ以降、ステリングバンジョーはトニーのリム採用をす
     るようになりました。ジェフがブースに現れたのは、IBMA
     最終日の夕方、閉幕ギリギリだったそうすが、トニーのリ
     ムがついたサンフラワーの音に驚愕し、あっという間にト
     ニ−との契約に至ったそうです。

司会:
信じられない!

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

ここまでを読んで、「自分も何か作ってみよう」と思われたエンジニアの方がいるのでは? 

次回は、セットアップの知識や、トーンベルシステムなどでも知られるビル・パーマーとのエピソードが出てきますよ。お楽しみに。(R)

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